Week11(61~77日)の記事

2022年3月11日金曜日

110__Week11

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私たち天使は、いつもあなたの側にいて、あなたを見守っています。

あなたが自分をどう評価しているか、あなたの気分がどうなっているか、そのような変化を含めて、瞬間瞬間を見続けているのです。

そしてもちろん、あなたがどのような状態であっても、私たちの愛が変わることはありません。

あなたは、落ち込んだり、自分はできていない、少しも進歩していないと思ったりしているかもしれないけれど、着実に進歩しています。

今、あなたは、これまでのあなたがして来なかった考え方、意識の持ち方に挑戦しているのですから、うまく行かないことがあって当然です。

新しいことをしようとしているから、できないと思うし、落ち込むのです。

それは、進歩しているということです。

そして、あなたが、今自分を投げ出さずに、前に進もうとし続けているのは、あなた自身の本質からの訴えを感じているということに他なりません。

あなたの中で、何かが、あなたを前進させようとしています。

その「何か」を感じてみてください。

突発的でもなく、激情でもなく、ただ、前に進むことがあなたにとって正しいのだと知らせてくれている感覚が、あなたの本質です。

それを感じることができている限り、あなた(のエゴ)がどんなに落ち込んだり、できていないと思ったり、投げ出したくなったりしても、あなたは、必ず、前に進み続けます。

あなたは、もっともっと、自分を信頼しても大丈夫なのです。

もしかしたら、あなたは、これまで自分が色々なことを続けられなかったとか、自分は飽きっぽい性格だと考え、また、続かないのではないかと思っているのかもしれません。

でも、それは、あなたの本質が、その時には、本当に求めていなかったことだったのです。

あなたの人生のある時点で、何かが継続できないのには、ちゃんと意味があります。

あなたが、今のあなたでいることも、ちゃんと意味があるのです。

あなたが自分を深く理解し、愛するにつれ、あなたの人生のこれまでの意味と、今この瞬間のあなた自身のことが理解できるようになるでしょう。

あなたが過去の自分のしたことや、そこから繋がる今の自分について、自分を否定し、責めたくなるのだとしたら、今が、それを手放すタイミングです。

進歩すればするほど、過去の自分がしたことを、恥ずかしく思ったり、後悔したりすることが増えるかもしれません。

あなたの視野が広がり、過去の自分を新しい見方で評価すれば、そうなってしまうのは、仕方ありません。

でも、本当は、過去の自分がしたことを理解はしても、恥ずかしく思ったり、後悔したりする必要はないのです。

自分を愛するとは、自分という存在の隅々まで愛するということであり、それはつまり、過去の自分も愛するということです。


○愛に、例外はありません


ですから、あなたが正しい道を進み、愛に満ちていけば、あなたの中のどんなあなたも、愛せるようになるのです。

今、あなたは自分を愛そうとし、着実に前に進んでいます。

そのあなたは、過去世も含む過去のすべてのあなたの結果です。

ある時点で、悪かったこと、失敗したことも、すべて必要だから起きたのであり、そのときのあなたには、避けることはできませんでした。

例えば、あなたが小学校のときに、友達に意地悪をしてしまったとします。

あなたは、意地悪をした自分を今でも受け入れられず、その子に悪いことをしたと後悔し続けているかもしれません。

そのような記憶は、いつも意識に上る訳ではなくても、あなたに刺さったトゲのようなもので、潜在意識の中で、あなたをチクチクと刺激し、あなたが自分を信頼できなかったり、自分はだめだと思ったりすることの根拠になっています。

でも、もしかしたら、その小学校のときのあなたは、家庭内で愛されていないと感じ、傷ついていて、無意識的に、誰かに自分と同じような思いをさせたかったのかもしれません。

または、あなたは、意地悪をしたくなるという傾向を、癒すべきものとして、今世抱えてきていたのかもしれません。

癒すべき傾向なのだとしたら、それを避けられるべきではないのか、と、あなたは思うかもしれませんが、幼い頃には、癒すべき傾向を「変えたい」と感じられるように、その傾向がむしろ強く現れて、同じことを繰り返すことが多いのです。

あなた方は、年を重ねるごとにエゴの抵抗が大きくなり、変化するのが難しくなるのですから、スピリチュアル的に見れば、だからこそあなた方が、転生する必要があるということです。

でも、それは、同時に、誰もが、心から「変わりたい」と思ったときには、いつでも変わることができるということでもあります。

幼い頃に自分がしてしまって、後悔したことを、あなたは、今まで改めようとしてきたはずです。
(それがうまく行っているかどうかは関係ありません)

また、あなたが自分の後悔を手放せないのは、その相手を傷つけてしまったという理由があるからかもしれません。

そのようなときには、あなたが相手にしたことによる影響が、相手から取り除かれるように、どうぞ、私たち天使に頼んでください。

そして、心の中で、その人に心から謝ってください。

誰かに謝るときには、自分が相手に許してもらうことを目的にせず、相手がそれを受け入れてくれるかどうかも、相手の自由意志に委ねることが大切です。

もし、直接謝ることができる場合でも、今の相手にとって、また、相手とあなたの関係にとって、それが良いことかどうかは、分かりません。
(もしあなたが、相手に直接謝りたいと感じるなら、相手の守護天使に尋ねてみるといいでしょう)

でも、あなたが、罪悪感を抱えたまま何もしないでいるよりも、直接でなくても、相手に謝ってみるといいでしょう。

それが、たとえ心の中でしたことであっても、あなたの思いは、エネルギーとなって相手に届きます。
(でも、相手に何かを届けようと意図しないことが大切です)

心の中で相手を思い浮かべ、あなたが「ごめんなさい」と伝えたとき、相手の反応(潜在意識の反応)が感じられることがあるかもしれません。

もし、相手がすでにそのことを手放しているように感じられたなら、あなたがいつまでも後悔し続けることは、お互いにとって、悪い影響を作ることになります。

またもし、相手がまだ、そのことを手放せていないとしても、今のあなたにできることをしたのですから、後のことは、私たち天使に委ねてください。

相手には、着実にあなたの気持ちが届き、あなたが後悔を手放すことで、その人の潜在意識の中のあなたへのこだわりが取り除かれていきます。

そうしておけば、その人は、その人にとって最善のタイミングで、それを手放すことができるでしょう。

あなたが過去にした悪いことや失敗は、すべて、抱えていた魂の傾向や、周囲の状況や、それが過去世であれば時代背景によって、その時のあなたには避けることができなかったのです。

例えば、奴隷制度が当たり前だった時代に、過去世のあなたが奴隷に酷いことをしていたからといって、それは仕方のないことでしょう。

すべての過去について、自分を責めることを、手放さなくてはいけません。

あなたが自分を責めている限り、あなたは、自分を愛することができないからです。

安易に自分を責めるのを止め、まるでドラマでも見るように、過去の自分を見てみてください。

あなたは、自分以外の人なら、悪いことをしてしまったとしても、その人の抱えている背景を理解してあげることができるでしょう。

あなたは、自分自身だからといって、いつも自分だけを(ネガティブな意味で)特別扱いしているのです。

あるとき、ある瞬間、あなたがした何かだけを見て、後悔し続け、自分を責め続けるのは、もう止めてください。

あなたが、本当に、それを止めたいと思うなら、ちゃんとそうなることができます。

とはいえ、後悔や自責の念を手放すのには、勇気が必要であり、止めたつもりでも、何度もまた後悔が顔を出すこともあるでしょう。

あなたが、過去の自分から解放され、今の自分に集中できるように、どうぞ、私たち天使に助けを求めてください。

私たち天使はいつもあなたという存在すべてを讃えています。

あなたは、あなたが考えている以上の存在であり、どのようなあなたも、いつも同じだけ、価値があるのです。


○周囲の人に意識を向ける


誰しも、自分のことは、エゴが邪魔をして、なかなか正確に見ることができません。

もし仮に、自分を愛するために、外界から切り離された環境で、自分だけに集中していても、進歩は止まってしまいます。

だから、あなた方が、自分以外の人と関わることがとても大切なのです。

また、当然あなたは、自分を愛すると同時に、他の人からも愛されたいと思うはずです。

自分の大切な人が、誰かから粗末に扱われたら、腹を立てたり、悲しくなったりするでしょう。

それと同じで、自分を愛し、大切にするようになれば、大切な自分を他の人からも大切にされたいと、当然思うようになるのです。

あなたがあなた以外の人に向ける目は、宇宙の法則に則って、他の誰かがあなたに向ける目として返ってきます。

自分を愛することは、自分を幸せにすることに繋がりますが、そのためには、自分の人生の様々な要素を良くしていかなくてはいけません。

健康、仕事、豊かさ、人生の目的、友達・恋人・親子などの人間関係・・・

すべてを完璧にできなくても、それぞれの要素を少しずつでも良くしていこうとすることが大切です。

人間関係は、人生の様々な要素のすべてに、必ず関わってきます。

自分以外の人との関係は、もちろん、自分と自分自身との関係が反映されたものですが、あなたが今自分自身にしているように、自分以外の誰かにも注意深くなってみてください。

そうすれば、その人の言葉や行動にかかわらず、潜在意識が何を訴えているのかを理解することができるでしょう。

そして、言葉や行為を排除してみれば、同じものが自分自身の中にもあるのだと、受け入れやすくなるはずです。

あなたは誰かを見ていて、その人の行為を不快に感じることがあるかもしれません。

例えば、自信満々で自分の意見を曲げない人がいたとします。

その人の潜在意識は、何を訴えかけているのでしょう。

エゴは、いつも、自分が特別であること、認められることを望んでいます。

その人は、単に正しい自分でいることで、自分の存在を周囲に認めさせようとしているのかもしれません。

また、いつも自分の意見を通すことで、自分が受け入れられていると感じるのかもしれません。

もしかしたら、その人は過去世において権力者であり、強いリーダーシップを発揮することが人のためになるという思い込みを抱えているのかもしれません。

いずれにしても、その人は、周囲の人に自分が認められること、尊重されること、自分の価値観(癒すべき傾向)を抱えたままでいるということであり、自分を愛せていないのです。

家庭内で威張る父親、上司に媚び、部下には尊大な同僚、ネット上で自分のできていること、幸せをアピールする主婦・・・根底には、自分を他の人に認めてもらいたいという、同じものを抱えています。
(それが良い悪いと言いたいのではありません)

また、逆にいつも自分の意見がなく、周囲に合わせるだけの人がいたとします。

もちろん、その人は、自分を愛せておらず、自分に自信がないのですが、それだけでなく、その人にとって、相手に合わせることが愛であり、誰かに愛されるために必要だという思い込みがあるのかもしれません。

店員にクレームをつける人は、本当は、自分が特別扱いされなかったことに腹を立てているのかもしれず、電車の中で子どもを叱りつけている母親は、自分が子育てで苦しんでいることを周囲の人に知って欲しいのかもしれません。
(もちろん、その人たちは、その原因を顕在意識で認識し、意図的にそうしている訳ではありません)

ある人の行為は不快なものであり、受け入れることができなくても、その人の潜在意識からの訴えなら、理解できることがあるでしょう。

自分の内面にあるものが外側の世界に現れるのですから、その人の潜在意識の訴えは、その大きさと現れ方は違っても、あなたの中にもあるということです。

あなたの中にも、自分のできることを自慢して認められたいという気持ちがあるし、立場が強ければ威張りたいという思いもあるし、周囲に合わせれば愛されるという思いも身もあるし、特別扱いされなければ腹が立つところがあり、自分の苦しみを周囲に分かって欲しいという気持ちがあるのです。

抱えているトラウマなどの癒すべき傾向を、誰もが「すぐに」癒せばいいという訳ではありません。

それがあるから、今、その人がその人でいられるということもあるからです。

特に芸術的な分野、自己表現が重要視される分野では、その人のトラウマがその人の表現となり、それが時代(または特定の人)に必要とされていることもあります。

ただ、あなたの身近で、あなたが不快に感じる行動をとり続ける人がいるとき、相手の潜在意識にあるものを、あなた自分の中に見つけ、それを受け入れて癒せば、その相手に影響を与えます。

基本的に、あなたが癒したものが、相手の中でも癒されるのです。
(その人が癒されるタイミングでなければ、その人とあなたは、離れていくことになるでしょう)

あなたが、周囲の人の言葉や行動を超えて、その人の潜在意識に目を向けることは、その人の深いところに興味を持つということです。

あなたが、そのように周囲の人を理解することが上手になり、そこに批判や否定もなく、相手の中にあるものを自分の中にあるものとして受け入れることは、相手に愛を注ぐことに他なりません。

愛とは、ただ単に、注意深く、興味深く、相手を見つめるということです。

そうやって、あなたが周囲の人に注いだ愛は、静かに広がり、浸透していき、あなたへの愛として返ってきます。

愛を注いだ対象だけでなく、スーパーのレジでも、駅の改札でも、レストランでも、基本的に誰もがあなたに親切に接してくれるようになるでしょう。


○自分にとっての「普通」「当たり前」を手放す


表面的な言葉や行動でなく、周囲の人の潜在意識に目を向けるようになると、それに伴って、あなたがこれまで常識だと思っていたことが手放されていきます。

その多くはジャッジに関わることでしょう。

人に迷惑をかけてはいけない、自慢するのは悪いことだ、威張るのは恥ずかしい行為だ、というような善悪の判断が、無意味に思えてくるのです。

でも、もちろん、エゴは、そう簡単にジャッジすることを手放せませんが、頻度とそれにかけるエネルギーが減っていけば、いずれ、完全に手放すことができます。

あなた方のエゴは、人と同じことで安心するので、自分が誰かを批判するときには、それに同調してくれる人を求めます。

「『普通は』あんなことはしない」と言うとき、それは本当はその場に関わる人が「普通」だと思っているだけなのですが、意識的には、自分が「普通」だと思っていることは万人にとっての普通・常識であり、批判する人が非常識で悪いのだと主張したいのです。

そのようなものを誰かに話し意気投合すると、エゴ同士が共感し合い、お互いの繋がりが強くなることがあります。

すると、お互いが変化を止め合うことになり、そのような関係性においては、「変化しないこと」が当たり前になっていきます。

自分と相手が、同じ不平不満を今日も明日もこれからずっと、同じように共有できると思っているのです。

そのような関係において、どちらか一方が新しい視点を持ち、意識が変わっていったとします。

変化しない人は、相手が変化したことに気づかず、今までと同じように接しますが、変化した人は、それに違和感を持ち、一緒にいることが楽しくなくなっていきます。

共有していたものが手放されてしまえば、繋がっている意味がなくなってしまうのです。

自分より広い視野を持つ人を、自分の物差しで測ることはできません。

でも、共感し合い「普通」にこだわるエゴは、常に自分の物差しだけで、人を評価するのです。

例えば、一人で外食している人を「かわいそう」と決めつけたりしますが、その人は、一人で十分に楽しみ、心地いいのかもしれません。

「かわいそう」と決めつけたくなるのは、自分が一人では外食できないからかもしれませんが、自分が相手よりも上だと、エゴは主張したいのです。

自分の物差しを手放してみれば、一人で外食するのも良さそうだと思え、そうやって相手を理解すれば、これまで一人で外食できなかったのが、ふとできるようになることもあります。

「普通はこうに違いない」という思い込みを盾にして、自分は「一人で外食するのは嫌いだ」と決めつけてしまえば、一人で外食する人をかわいそうだと思ったり、批判的な目を向けがちですが、本当は、自分もしてみたいけどできないだけということもあるのです。

あなたは、あなたが頭で認識しているような存在ではなく、変化し続ける存在です。

自分を、このような人物だと固定しないことがとても大切です。

そして、自分を固定しないで、変化し続けていれば、自分以外の人の変化も当然のものとして理解できます。

あなたは、自分以外の人の変化に気づくために、それぞれの人への固定概念を取り払い、もっと興味を持って、注意深く意識を向けるようになるでしょう。

そして、その愛が、同じように、あなたに返ってくるのです。

愛されたいなら、まず愛しましょう、とは、この宇宙の仕組みを指しています。


○理解して欲しい気持ちを癒す


あなた方のエゴは、自分を認めてもらいたいので、自分以外の誰かに、自分を理解して欲しい、興味を持ってもらいたいと望んでいます。

それは自分を愛する過程において、癒され、手放されていくべきものですが、簡単にできることではありません。

自分以外の誰かに、自分を認めてほしい、理解してほしいという気持ちは、自分を愛することのちょうど対極にあるからです。

自分を愛していない人ほど、自分が誤解されたり、思ったように評価されなかったときに、激しい反応をするのはそのためです。

誰かに誤解されたと感じたり、少しでも自分が批判されたりすると、自分が悪くないことや自分が正しいことを必死になって激しく主張する人が、あなたの周りにいるかもしれません。

スピリチュアル的な視点でその人のしていることを見てみれば、そのような人は、自分が正しいことに強いこだわりがあったり、否定されることに強い恐れがあったり、または、自分自身を否定していたり、卑下したりしているということです。

外側の世界は、常に、自分の内面にあるものによって作られます。

つまり、自分を誤解した人、自分を批判した人に対して、その考えを変えようとするのは、表面的な対処でしかなく、何も変わらないことが分かるでしょう。
(相手の考えを変えようとしている時点で、相手の自由意志を侵害しているのですから、その視点から見ても、そのような対処方法では、うまく行きません)

多くの人がこのような表面的な対処で、自分を自分以外の人に理解してもらおうとしますが、本当は、自分のこだわりを手放し、恐れを癒し、自分自身を否定せず、卑下せず、優しくなることが、根本的、本質的な対処なのです。

もちろん、必要な自己主張をすることも大切ですが、ある人が考えを変えてくれたからといって、本質的な対処がされない限り、誰か別の人が現れて、いつも、理解されず、批判され、誤解され続けるでしょう。

そして、やはり自分を理解してくれる自分以外の誰かを、外側の世界に探し続けることになります。

もし、自分は、認めてほしい、理解してほしいという気持ちはあまりないと思っているのなら、自分を理解してくれていると感じられる人が近くにいて満足できているか、誰かに理解されることを諦めてしまっているのかもしれません。

自分が自分を理解しない限り、エゴは、必ず誰かに認めて欲しがっています。

また、意識的に認められようとはしていなくても、恋愛相手や、子どもや、結婚相手など、身近な人(魂の距離が近い人)には、当然ある程度受け入れられるものだという思い込みもあります。

このくらいのことは当然分かってくれる、受け入れられる、と、お互いに、無意識に思っていてるので、それがうまく噛み合えば、それなりに満足できる関係になることができます。

自分を理解して欲しい、分かって欲しいという気持ちは、誰にもあり、当然のことですが、あなたが自分を愛するなら、最終的にあなたを理解し、分かってあげるのは、あなた自身です。

あなたが自分を理解し、分かってあげることができれば、他の人に分かって欲しいという気持ちは、癒されていきます。

誰かに分かって欲しいという望みは、相手の自由意志に左右されますが、あなたが自分自身を理解し、分かってあげることは、あなただけでできることです。

どんなことであれ、自分以外の誰かの自由意志が関わる強い望みを持つことは、あなたのエゴを一喜一憂させ、本質の力を奪い、疲れさせてしまいます。

あなたは、「自分が自分を理解するだけで満足できるなんて、到底思えない」と思うかも知れません。

エゴは、自分が自分を理解し、満足してしまえば、今自分が持っている人間関係が壊れてしまうのではないか、という恐れを抱きます。

今、満足のいく人間関係の中にいるなら、自分が変わることは、その人間関係の変化に繋がるので、それを失ってしまうのではないかと思うのです。

また、エゴは、恋愛相手のような、自分を本当に理解してくれる人を望んでいる場合(そのような相手が今いない場合)でも、自分が満足すれば、そのような相手が現れなくなってしまうのではないか、という恐れも抱きます。

でも、自分を分かってあげることができていない人同士の関係は、取引や交換条件の意識がつきものです。

それは、無意識的なものですが、これだけしたら、これだけしてもらえて当然、と、いつもどこかで考えているのです。

だから、そのような関係は、ほんの少しバランスが崩れたり、どちらかがバランスが悪いことに気づくと、容易に壊れてしまいます。

目に見える恋愛関係や、結婚や、親子という関係は続くかもしれませんが、その関係において、愛は育まれず、何らかの理由で仕方なく一緒にいるという状態になってしまうのです。

それでも、エゴの恐れが強いときには、その状態に留まりたいこともあり、それが悪いという訳ではありません。

でも、あなたが、自分の中にある理解されたいという気持ちに気づき、それを外側の誰かに向けるのではなく、あなた自身で理解しようとすれば、少しずつ、自分以外の誰かに理解されたいという気持ちは、少なくなっていきます。

理解されたいという気持ちがなくなっていったとき、あなたは、相手に何かをしてあげるかもしれないけれど、それは単に愛の表現であり、取引ではなくなります。

お互いが、自分が理解されるため、愛されるために、何かをするのではなくなれば、その関係は、自由に愛が循環する本当に意味のある関係になっていきます。

あなたが、今、何を望むのか、将来どうなりたいのか、決めるのはあなたの自由です。

そして、あなたが今、何をどう決めたとしても、どのような決断も間違いではありません。


○神様と仲直り


あなたが、人生を変えることに恐れを抱き、私たち天使の伝えることや自分の未来が明るいと信じ切れないのは、あなたが、過去世を含めたこれまでの間に、「神様は信じられない」「願いは叶えてもらえない」という経験をし、それがトラウマになっているからかもしれません。

例えば、神様に何度もお願いしたのに、愛する人を亡くしてしまったとか、災害で命を落としたという辛い経験は、「神」への恐れと不信となって、あなたの潜在意識に存在しています。

自然現象のような、自分ではどうすることもできない圧倒的な出来事は、人知を超えたものなのですから、そのことによる恐れや怒りが「神」に向かうのは当然です。

何度も繰り返してきた転生を通して、誰もが一度や二度、そのような経験したことがあり、多くの人が、「神」に対するトラウマを抱えています。

だから、あなた方は、神様に頼みたいような状況になると、頼りたい気持ちと同時に、裏切られるのではないかという恐れを抱くのです。

「神」と仲直りし、恐れを手放すことは、あなたが今世癒すべきテーマの一つです。

「神」という存在に対し、あなた方は、様々なイメージを持っていますが、「神」
とは、ただ愛の光です。

神に意図はなく、そこから分かたれたすべての存在が、愛に戻ろうとしているだけなのです。

神との間にあるトラウマを癒し、手放すためには、神的な愛、無条件の愛を感じることが一番です。

その愛を感じれば、そこに何の悪意もないこと、苦しみや試練を与えたりせず、決して見放されることなどなく、ただ育んでくれているのだということが感じられます。

愛は体験することでしか理解できません。

でも、愛の体験はあなたの潜在意識に届き、本質的な変化を促してくれます。

もちろん、恐れを、一度にすべて手放すことはできませんが、「神」への不信と恐れが減っていくにつれ、あなたは、今よりずっと安心していられるようになります。

すべての出来事に、神の愛が宿り、あなたにとって、常に、最も良いことが起きているのだと信頼できるようになるからです。

その瞬間にすべての意味が分からなくても、前に進んでいけば、起こったことの意味が分かるでしょう。

そして、辛い、苦しい出来事は、神が起こしているのではなく、自分自身が起こしている、または、あなた方人間全体の潜在意識が起こしているのだということも理解できるはずです。

それにより、あなたは、神・創造主・宇宙と完全に仲直りができるでしょう。


○人間全体の潜在意識


あなた方人間の潜在意識は、繋がっています。

ですから、あなた自身の過去世や記憶だけでなく、人間の潜在意識全体が、今あなたが生きている環境に影響を与えているのです。

病いや天災、貧しさ、死への恐れは、あなた一人のものではありません。

あなたが、自分自身を深く癒していくにつれ、そのような集合的な意識が自分に影響を与えているのを、感じることがあるかもしれません。

例えば、子宮を浄化しようとすれば、女性全体の持つ、悲しみや恐れを感じることがあるでしょう。

そのような悲しみや恐れは大きいものですが、あなたがそのような意識体と繋がるときには、あなたに癒すことができるということです。

もちろん、あなた一人で女性という意識体のすべての悲しみや恐れを癒し、手放すことはできません。

あなたができるのは、あなたの担当分だけだと思っていてください。

そのような集合的な意識体を癒すことは、あなた自身を癒すだけでなく、世界全体の癒しに繋がります。

それが女性の悲しみや恐れであれば、世界から、女性が性的にまたは暴力的に虐げられることが減っていくのです。

世界を癒すためには、まず、あなた自身を癒さなくてはいけません。

そして、それが、世界に対して何かをするよりも、ずっと早道なのです。

どうぞ、誰にも、何にも躊躇することなく、あなた自身に集中し、誰よりも深く理解し、優しくしてください。




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