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私たち天使は、いつもあなたの側にいて、あなたに愛を注ぎ続けています。
本当は、私たちだけでなく、あなた方を取り巻くこの世界が愛に満ちているのです。
この地球上のあらゆるところに空気が存在しているように、愛はいたるところにあります。
あなたがそれに気づきさえすれば、あなたはいつでも、愛を受け取ることができるのです。
でも、私たちは、あなたにそのことに気づき、感謝してくださいと言いたいのではありません。
私たちの伝える無条件の愛が、本当にどのようなものかが分かれば、この世界が愛に満ちていることを感じ、あなたの中にごく自然に感謝も溢れてくるでしょう。
感謝も愛であり、あなたの本質にあるものです。
今はただ、この世界が愛に満ちていることを知っていてください。
○愛と感謝
愛と感謝は、とても大切なものです。
あなた方が愛に満ち、すべてのものに感謝できれば、ごく当たり前に幸せになることができます。
そのことは、あなたも容易に想像できるでしょう。
だから、あなた方は、愛そう、感謝しようとするのですが、そのようにしても、なかなか幸せになることはできません。
あなた方は、それは愛に満ち、すべてのものに感謝することが容易ではないからだと思っているかもしれませんが、そうではなく、やり方そのものが間違っているのです。
しかし、いたるところに愛があると感じること、感謝することは、少しの訓練によってできることであり、エゴは、愛を感じる自分、感謝できる自分に満足して、本質と繋がることができなくなってしまいます。
エゴのレベルで行われることは、エゴがイメージする「できているふり」でしかありません。
あなた方の常識では、愛も感謝も大げさな感情を伴うものだとすっかり誤解されています。
美しく見えるもの、正しそうなこと、耳触りのいいことに、表面的でなく、注意深くいてください。
あなたが愛だと思っているものは愛ではなく、あなたが感謝だと思っているものは感謝ではないかもしれません。
愛は、体験してみれば、もっと深く静かなものであり、感謝は、もっと柔らかく優しいものでしょう。
喜びも感謝も愛も、より深いレベルで感じられるようになるためには、エゴの満足する表面的なことに留まらず、自分自身とより深く繋がらなくてはいけません。
でも、あなた方のエゴは満足しているのだから、今のままでいいと考えます。
あなた方が自分自身と深く繋がることをためらうのは、そのことによって、自分自身の中のネガティブな部分を見るのが嫌だからです。
愛も感謝もそれなりにできていれば、自分が正しく、人間的に素晴らしいと思えるので、エゴは満足します。
だから、自分と深く繋がってネガティブな部分を見るくらいなら、そのままでいいと思うのは当然です。
本質と繋がれていないほど、自分は喜んでいる、感謝している、愛していると、言葉にしたくなり、そうすることで、自分は気持ちよくいられます。
何度も繰り返し口にすることは、あなた方が無意識的に自分をコントロールするためのアファメーションのようなものです。
あなた自身のネガティブな部分を見、自分と深く繋がらなくては、自分から目を逸らしている分だけ、喜びも感謝も愛も浅くなってしまいます。
「ありがとう」「愛している」と口にしていれば、それができているような気分になれますが、言葉があなたの内面の深いところまで何の矛盾もなく繋がっていて始めて、それらの言葉が、愛や感謝のエネルギーとして働くのです。
言葉にすることが間違いだという訳ではありませんが、内側から愛や感謝が溢れて来たときには、言葉はわずかになるでしょう。
あなたは、言葉にしなければ、相手に伝わらないのではないかと思うかもしれませんが、あなたの内側から愛や感謝が自然に溢れ、それを大げさでなく伝えたいと感じるようになれば、あなたと関わる人も、わずかな言葉以上に、あなたの愛や感謝を感じます。
もしあなたが、誰かの親切に、自然に「ありがとう」と言えるなら、あなたは感謝する感性があるということです。
無理に感謝しようとするのを止め、愛に満ちようとするのも止め、あなたの中からそれが出てくるのに任せてみてください。
あなたは、今までしていたこと、感じていたこととは、違う体験をするかもしれません。
今までできていると思っていたことを止めるのは勇気が必要ですが、これまでの習慣を変えることは、あなたを変化に対して柔軟でいられるようにしてくれます。
あなた方が生きるということは、変化し続けることに他なりません。
ほんの少しの間 - 一週間とか一か月 - 何かを続けると、エゴはそれを習慣として取り込み、その状態を維持しようとします。
(特にそれがエゴにとって都合のいいことなら尚更です)
習慣を変えることは、エゴの作り上げた「安心できる状態」を壊すことです。
日常の中で、ちょっとした習慣やパターンを変えることに慣れていけば、変化することそのものが、当たり前となります。
あなた方は変化に柔軟でいることで、エゴの安心を超えて、本当の安心を得られるのです。
○自分に自信を持つこと
エゴの安心を壊そうとすれば、ときに、自分が「できている」と思っていたことを手放さなくてはならず、自分に自信が持てないように感じられるかもしれません。
でも、それはやはり、自分の価値を「できること」で判断しているということです。
スピリチュアル的な意味において、自分に自信を持つとは、自分があれができるから、こうだからという根拠に依るものではありません。
あなたが、自分は今ここにいてもいい、存在していていい、と感じられることが、自分に自信を持つことです。
でもあなたは、そのことを、文章としては理解できても、具体的にどういうことなのか理解できないと思うかもしれません。
多くの人は、自分が間違いを犯すことを恐れますが、それは、自分が間違っていると思うと、自分に価値がないと思ってしまうからです。
だから誰もが、理想を掲げ、そのような自分になろうと、努力し続けています。
社会的、常識的に正しいこと、外側の評価にこだわり、間違いをなくそうとするのです。
でも、そのようなときに、あなた方が自信を持とうとしている対象は、エゴの自分です。
エゴは、間違えるし、利己的にもなるし、自分が正しいと思うと尊大になることもあります。
正しい自分でいようとするのもエゴであり、エゴに従って正しい自分になれたからといって、その正しい自分は、エゴが作り上げたものなので、自信を持っても仕方ありません。
実際のところ、あなた方が考える自信のある人 - 自分ができること、持っているものを根拠に自分に自信を持っている人 - ほど、スピリチュアル的に変化するのが、難しいのです。
作り上げた自分が強固であるほど、壊したり、手放したりするのが、怖くなります。
あなたは、自分に自信がなく、いつも自分が悪いのではないかと思ってしまうかもしれませんが、その方がずっと自分に注意深くなれるし、素早く変化することができるのです。
自分に自信があり、自分はこれでいいと思っている人は、自分は悪くないと思う傾向があり、自分に意識が向きにくくなります。
自分が悪いのではないか、と思ってしまう人は、すでに自分に意識を向ける習慣があるので、その自分に向けている意識の視点を変えるだけでいいのです。
自分に自信がないこと、自分が悪いと思ってしまうことは、決して悪いことではありません。
あなたは、自分がだめだと思う根拠として比較している誰かよりもずっと、本当の意味で自分に自信を持つことに近づいているのです。
存在とは、あなたすべてのことであり、本質もエゴも含まれているということです。
存在してもいい、と思えるということは、「自分は間違うこともあるけれど、それが何か?」と少し開き直ったような感覚でいられるということです。
間違っても、正しくないことをしても、あなたの価値は変わらず、宇宙があなたの存在を否定することはありません。
存在してもいい、ということが、あなたの中で当たり前になると、あなたは本当の意味で、自分に自信が持てるようになります。
そのようにして、自分に自信が持てたときには、自分のことを疑いもするし、失敗したと思うこともあるけれど、そのことによって、自分を責めたり、否定することは無くなります。
また、誰かに少々批判されても、大きく揺らぐことも無くなります。
自分を責めたくなるのは、自分を正さなければいけないという思いに他なりません。
本当の意味で自分に自信を持つとは、自分が常に正しいと思うことなどではなく、自分(のエゴ)は間違うこともあるけれど、それでも大丈夫、と思えることでもあります。
あなたが、自分はこうあるべきと考えて、ある方向に進んで行ったとします。
でも、進んでいくと、方向を変えた方が良いことや、方向は合っていても、進む方法を変えた方がいいこともあります。
今のあなたは、それを間違いだと思うかもしれませんが、そうではありません。
ある時期に正しかったり、有効だったことが、ずっとあなたにとって正しく、有効な訳ではなく、あなたが前進し、視野が変われば、当然もっとあなたに相応しいものがあるというだけのことです。
それは、30円のものを3個買うとき、30+30+30と計算するか、30×3と計算するかというようなものです。
そうやって、あなたは、いろいろなことを理解し、修正しながら、前に進んでいくのです。
そして、私たち天使は、そのような修正も含めて、「あなたは正しい道にいます」と伝えているのです。
○あなたの本質に戻りましょう
あなたが今世生まれてから今までの間、最もあなたに影響を与えているのは、両親(あなたを育てた人)です。
あなたは、いわゆる性格に関して、両親と自分が似ていると思っていますか?
自分は似ていないと思っているのに、周囲から似ていると言われたり、似たくないと思っているのに、年を重ねるに従って、親と同じような行動、思考、言動になっていくこともあります。
あなた方が、本質に戻るためには、両親から与えられた影響を取り除くことが、とても大切です。
親を嫌うのは嫌なことであり、親に感謝しなくてはいけないという価値観は強固で、どういう態度であれ、時間とお金を使って育ててくれたことに感謝しなくてはいけない、と、「自分は親に感謝している」と言い聞かせ、多くの人が自分のトラウマやインナーチャイルドと向き合えないでいます。
必要な癒しが起こらないままの感謝は、表面的なものでしかありません。
あなたと父親の関係は、あなたと男性との関係に影響し、あなたと母親の関係はあなたと女性との関係に影響します。
恋愛相手や友人、先生や上司との関係が、親との間にある、癒されていない感情の上に構築されることがあるのです。
基本的に誰もが、親との関係によって植え付けられたものを癒さなくてはいけません。
親との関係に目を向けると、親の悪いところを悪いところとして認める必要があり、それは、自分を否定することに繋がるようで、したくないと感じるものです。
意識的にせよ、無意識的にせよ、親から生まれた自分なのだから、親が悪いなら自分も悪いだろうと思ってしまうのです。
自分を愛していなければ、これはもちろん、恐ろしいことです。
でも、肉体が今世の物質世界に属していいて、遺伝的な影響を受けていても、魂は、肉体とは、まったく関係ありません。
あなたは、生まれたときに、今世自分が幸せになるために役立つ環境として、生まれ育つ家庭を選んだのです。
なんらかの魂の傾向が癒されるために、同じような傾向を持つ親を選ぶこともあれば、真反対の傾向を持つ親を選ぶこともあります。
つまり、あなたと両親の性格が似ているのは、似た傾向を持っている親を選んだからか、後から植え付けられたから、ということです。
あなたと両親は、まったく別の魂であり、別々のところから来て、今世家族になっただけです。
だから、親を否定することは、あなた自身を否定することではないのです。
親との関係は、癒すべきものをたくさん抱えているのが当たり前なのですから、仲良くできなくても、好きになれなくても、感謝できなくても、あなたが罪悪感を持つ必要は少しもありません。
罪悪感を手放し、親との間にあるものを、あるべきもの、癒すべきものとして、向き合ってください。
○親との関係に目を向けましょう
親との関係によって植えつけられるものには、あなたが考えている以上に、多くのものがあります。
例えば、あなたが親に、小さな頃から、わがままだと何ども言われたとします。
叱られるほどではなくても、幼い心で、その自分はいけないのだと感じ、わがままな自分は親から愛してもらえないのだと思います。
すると、あなたは、成長していく過程で、わがままはいけないと思い、自分(エゴ)の判断で、わがままだと思われるような思考や行動を抑圧します。
抑圧しているものは、常に、抑える力と出て行こうとする力の力比べですから、何かの弾みに抑圧しているものが出てきてしまうと、あなたは「やっぱり自分はわがままだ」と思い込みます。
そうして、わがままな自分は親に愛されない自分であり、自分は悪いと責め続けることになるのです。
また、例えば、母親から、「あなたはお父さんにそっくりね」と少し嫌そうに言われたとします。
それは本当は、母親が父親に何らかの不満を感じていて、あなたの言動のちょっとした所に同じものを感じ取り、本来父親に言うべきものをあなたに言っているだけのことです。
あなたがしたことは、別に責められるようなことではなく、母親(のエゴ)にとって、都合が悪く、気に入らなかったというだけのことです。
でも、あなたは、父親に似ている自分は悪いのだと思い、母親に愛されるためには、父親に似てはいけないと考えます。
そして、父親と似ている部分を抑圧し、父親と違う自分を作り上げようとし始めます。
また、逆に、父親や母親が大好きだと思っていると、真面目過ぎたり、我慢しすぎたりというような極端な傾向でも、自分も同じようになろうとすることもあります。
それらは、どれも、あなたの本質ではなく、抱え込んだ余分なものとして、あなたの性格や人格のように働きます。
あなたが、親に似ていると思っているものは、本当にあなた自身でしょうか。
あなたは、その自分でいて、本当に幸せになることができますか?
もし、あなたのハートが、その自分では幸せになれないと感じるなら、あなたの中にある親からの影響を取り除いてください。
親から植えつけられるものは、性格的なものだけでなく、ライフスタイルや価値観もあります。
例えば、お金に関する考え方や、使い方だとか、家族に対するする考え方だとか、外面を気にするというようなことも、無意識的にあなたの中に植えつけられています。
親のライフスタイルや考え方や価値観が、全部良いとは思っていなくても、当たり前の感覚として、知らないうちに、受け入れている部分もあるのです。
親が「お金がない、貧乏だ」と言い続けているのを聞いて育つと、自分の経済状況に関わらず、お金がなくなることを極端に恐れていたり、お金を貯めることに執着したりします。
また、家族内で、外で起こった愚痴や不満を言い合う環境で育つと、家族とは、愚痴や不満を共有するものだという価値観になります。
逆に、家族内でお互いに何も話さない環境で育つと、黙っているのが当たり前という価値観になります。
このような家庭で育った人同士が家族になり、新しい関係性を築こうとするのではなく、自分にとっての当たり前を押しつけ合うと、お互いの行動に不満を持つことになってしまいます。
親の影響を手放して、自分の本質に従えば、本当は、簡単にうまく行くかもしれません。
親からの影響、育った環境は、あなたの潜在意識に植え付けられているのです。
自分は親に愛されていなかった、という自覚がある人もいます。
「親に反抗した時期もあったけれど、今は、親の気持ちも分かるし、怒りはありません。
でも、自分の子どもには、親にされたようなこと、自分が悲しかったことは、絶対にしません。」
もし、その人がそのように思っていたり、口にするなら、その人の親への感情は、癒されていないということです。
「こういうことをしたくない」「こうはなりたくない」という考えは、自分をコントロールし、何かを抑圧するためのものです。
すべてが癒されてしまえば、「こういうことをしたくない」「こうはなりたくない」と考えることも無くなります。
だからもし、あなたが、「自分は親のようになりたくない」と思っているなら、自分の気持ちを抑え込んでしまわず、その気持ちによく耳を傾けてみてください。
「親のようになりたくない」の背後には、親への嫌悪や怒りや悲しみがあるはずです。
親を嫌ったり、怒りを感じたり、いつまでも昔のことで悲しんでいたりすることは、いけないことだという価値観が潜在意識の中にあり、これまで、あなたにそうすることを、許してくれませんでした。
でも、どうぞ、それらのものを一度すべて置いておいて、自分の感情だけにフォーカスしてください。
頑張ったのに褒めてもらえなかった、理不尽に怒られた、友達や兄弟と比較された、感情のはけ口にされた、無神経な言葉をいつも言われた・・・・
そのときの怒りや悲しみにただただフォーカスするのです。
インナーチャイルドは、そうしなければ癒せません。
インナーチャイルドが癒されていけばいくほど、あなたは、親の影響から解放されていきます。
あなたの親に対する考えも、それに伴って変化していくでしょう。
○インナーチャイルド
本来、小さな子どもは、親の思う通り、社会の都合よく「しつけ」ることはできません。
小さな子どもは、好きなときに泣き、笑い、眠り、同じことを何度も繰り返し、何かを何分も見つめ、水をこぼしてみたり、泥んこになってみたりするものです。
でも、親は、それでは困ると思います。
そして、子どもを叱りつけて、脅して、コントロールしようとするのです。
それが良いとか悪いと言いたいのではありません。
ただ、自分が小さなときに、親や社会に自由を奪われた経験が、癒されずに残っていると、自由にしている子どもに腹を立て、自分がされたように自分の子どもにもするのです。
誰かが自分のインナーチャイルドに気づき、癒さない限り、インナーチャイルドは、親から子へ、傷つけられ続けていきます。
あなたは、だとしたら、自由にしている子どもたちを放っておいていいのか、と思うかもしれません。
もし、子どもを見て、腹が立つことがあれば、それは、自分を癒す機会だと思ってください。
そして、その子にどうしたらいいのかと思うときには、その時々に、その子の守護天使に声を掛け、関わるすべての人にとって、最善のことができるようにお願いしてください。
あなたは、このようなことを聞くと、子どもは自由にさせるべきなのだろうかと思うかもしれませんが、そうではありません。
子どもはまっさらな状態で生まれてくる訳ではなく、様々な魂の傾向を抱えています。
だから、子どもに対して「どうすべき」などという答えはなく、その子にとって、「今、何が最善か」に注意深くなることが大切なのです。
あなた方の価値観では、子どもがどう育つかは親に責任があるとされますが、癒されていない親に、癒すべき魂の傾向を抱えた子どもを正しく育てることなどできるはずがありません。
子どもに関して、親がすべての責任を持とうとするのは、間違っています。
責任を持つことにこだわれば、コントロールしようとする意識が強くなりますが、あなたが親であるなら、子どもに対して、責任を持たなくてもいいこと、コントロールできないことについても、意識を向けてみてください。
○親子の間で抱え込みやすいパターン
あなた方の中には、自分の子どもを見ていると、自分を見てみるようで腹が立つと感じる人もいます。
あなたには、すでにそのことの間違いが分かるはずです。
「自分を見ているようで腹が立つ」のだから、その人は自分を愛せていないだけで、子どもには何の関係もありません。
自分が愛せないのは、本来愛せるはずのものが愛せないということであり、自分の子どもを愛せなくても仕方ありません。
自分の子どもを愛せないとき、多くの親が子どもを愛しているふりをします。
子どもを愛せないことは、悪いこと、間違っていることだから、愛せていなくてはおかしいので、なんとか、その体裁を整えようとするのです。
怒りをぶつけるときには、しつけを装い、「あなたのためにしている」と口にすることもあります。
もしあなたにそのような経験があれば、どこかで、自分が理不尽に感情のはけ口にされていることが分かっていたはずです。
でも、それが「しつけ」であり、「自分のため」と言われるのだから、自分が悪いのだと思い込んでしまうのです。
愛しているふりをしている親は、自分や社会の価値観に則って、子どもにとって「良いはずだ」と思うことをします。
もちろん、それが本当に子どもにとって良いことの場合もありますが、違っているときには、インナーチャイルドが傷つけられていくのです。
子どものときには、人生の選択肢がなく、親から離れることができないので、同じパターンが繰り返されて、その傷は大きく深くなっていきます。
また、病気のときや、ひどく落ち込んだときに、人に同情され、優しくされるという経験を誰もがしています。
いつも厳しい母親が病気のときには優しかった、という経験は、あなた方の中に、同情される状況になれば、優しくしてもらえるという思い込みを生み出します。
もちろん、それは決して間違っていることではないのですが、そのような経験が強烈であれば、誰かに優しくされたいために、無意識に、自分を同情されるような状況に置こうすることになります。
愛が足りないと強く感じていると、愛をもらうために、病気になることもあるのです。
そのようなときには、顕在意識では、もちろん、病気を治したいと思っているのですが、潜在意識のどこかでは、病気のままでいることを望んでいます。
傷つけられたインナーチャイルド、愛を求めているインナーチャイルドは、一人ではなく、幼稚園のときにお父さんに褒めてもらえなかった、小学校のときにおばあちゃんに叱られた、というような場面ごとに、複数存在しています。
そう考えると、あなたは、自分の中にどれだけのインナーチャイルドがいるのかと気が遠くなるかもしれませんが、すべてのインナーチャイルドと向き合う必要はありません。
あなたがちゃんと思い出し、感じてあげなくてはいけないものだけが、浮かび上がってきて、あなたに訴えかけてくるでしょう。
インナーチャイルドは、忘れた頃に、ふと現れたりすることもありますが、それは、あなたの癒しが深くなったということです。
まだいたのか、などとがっかりすることなく、いつも、どんな自分にも根気よくいてください。
あなたのインナーチャイルドは、愛されたがっています。
そのインナーチャイルドに愛を注ぐことを、癒されていないままでいる自分の親に期待するのは、無理難題を押し付けるようなものです。
どんなことが原因であれ、あなた自身が、理解し、愛を注ぐことで、インナーチャイルドも癒すことができるのです。
あなたが親にして欲しかったように、自分に声を掛け、優しく接してみてください。
あなたのインナーチャイルドが癒されれば、親たちからあなたまで続いてきたネガティブなパターンは断ち切られ、子ども達は(あなたの子どもであるかどうかに関わらず)、自由に生きていくことができるのです。
○リセットして聞く
新しい知識を得ることによって、あなたは、考えすぎてしまうかもしれません。
自分のしていること、考えていることに注意深くなろうと頑張りすぎると、疲れを感じるのが当たり前です。
でも、真面目なあなたは、そんな自分はいけない、とまた、自分を責めたくなったりもするかもしれません。
どれも、エゴの活動ですが、それに囚われてしまうと、どうしたらいいのか、わからなくなることもあるでしょう。
あなた方が日常生活を送る中で、自分の本質や宇宙との繋がりを感じる機会がなければ、あなた方は自分の本質からぶれていきます。
不安が生まれたときに、「大丈夫」と思える機会がなければ、それはどんどん育ちます。
また、自分の本質ではなく、エゴの考える間違った方向に進めば、そのまま進み続けてしまうことになります。
私たち天使に助けを求めたり、私たちの伝えるメッセージを聞いたり、自分のハートに耳を傾けたり、直感に従ったりすることは、あなたが自分の本質と繋がることを助けてくれます。
一日に一度でも、そのような機会があれば、あなたは、大きくぶれることなく、心配を育てることもなく、前に進み続けることができるのです。
あなたが疲れたり、混乱したり、どうしたいのか分からなくなったときには、自分をリセットする時間を持ってみてください。
そのためには、呼吸を使います。
まず、しっかりと息を吐き切って、頭ではなく、身体に任せて、息を吸います。
そのまま、身体に任せてしばらくの間、呼吸を繰り返してください。
そうすることで、あなたは、身体との繋がりを取り戻すことができます。
身体は、あなたの顕在意識と潜在意識の間にあるものであり、あなたの本質からの訴えを、あなたの顕在意識より先にキャッチします。
あなたが、身体と繋がれば、あなたが今どうしたいのか、感じることができるでしょう。
自分自身をどうにかしよう、コントロールしようとするのを止め、あなたの身体、あなたの本質に従ってください。
それは、手放す、委ねるということです。
エゴのコントロールを手放し、あなた自身をあなたの本質に委ねれば、あなたは、安心し、幸せでいられるようになるのです。
本当は、私たちだけでなく、あなた方を取り巻くこの世界が愛に満ちているのです。
この地球上のあらゆるところに空気が存在しているように、愛はいたるところにあります。
あなたがそれに気づきさえすれば、あなたはいつでも、愛を受け取ることができるのです。
でも、私たちは、あなたにそのことに気づき、感謝してくださいと言いたいのではありません。
私たちの伝える無条件の愛が、本当にどのようなものかが分かれば、この世界が愛に満ちていることを感じ、あなたの中にごく自然に感謝も溢れてくるでしょう。
感謝も愛であり、あなたの本質にあるものです。
今はただ、この世界が愛に満ちていることを知っていてください。
○愛と感謝
愛と感謝は、とても大切なものです。
あなた方が愛に満ち、すべてのものに感謝できれば、ごく当たり前に幸せになることができます。
そのことは、あなたも容易に想像できるでしょう。
だから、あなた方は、愛そう、感謝しようとするのですが、そのようにしても、なかなか幸せになることはできません。
あなた方は、それは愛に満ち、すべてのものに感謝することが容易ではないからだと思っているかもしれませんが、そうではなく、やり方そのものが間違っているのです。
しかし、いたるところに愛があると感じること、感謝することは、少しの訓練によってできることであり、エゴは、愛を感じる自分、感謝できる自分に満足して、本質と繋がることができなくなってしまいます。
エゴのレベルで行われることは、エゴがイメージする「できているふり」でしかありません。
あなた方の常識では、愛も感謝も大げさな感情を伴うものだとすっかり誤解されています。
美しく見えるもの、正しそうなこと、耳触りのいいことに、表面的でなく、注意深くいてください。
あなたが愛だと思っているものは愛ではなく、あなたが感謝だと思っているものは感謝ではないかもしれません。
愛は、体験してみれば、もっと深く静かなものであり、感謝は、もっと柔らかく優しいものでしょう。
喜びも感謝も愛も、より深いレベルで感じられるようになるためには、エゴの満足する表面的なことに留まらず、自分自身とより深く繋がらなくてはいけません。
でも、あなた方のエゴは満足しているのだから、今のままでいいと考えます。
あなた方が自分自身と深く繋がることをためらうのは、そのことによって、自分自身の中のネガティブな部分を見るのが嫌だからです。
愛も感謝もそれなりにできていれば、自分が正しく、人間的に素晴らしいと思えるので、エゴは満足します。
だから、自分と深く繋がってネガティブな部分を見るくらいなら、そのままでいいと思うのは当然です。
本質と繋がれていないほど、自分は喜んでいる、感謝している、愛していると、言葉にしたくなり、そうすることで、自分は気持ちよくいられます。
何度も繰り返し口にすることは、あなた方が無意識的に自分をコントロールするためのアファメーションのようなものです。
あなた自身のネガティブな部分を見、自分と深く繋がらなくては、自分から目を逸らしている分だけ、喜びも感謝も愛も浅くなってしまいます。
「ありがとう」「愛している」と口にしていれば、それができているような気分になれますが、言葉があなたの内面の深いところまで何の矛盾もなく繋がっていて始めて、それらの言葉が、愛や感謝のエネルギーとして働くのです。
言葉にすることが間違いだという訳ではありませんが、内側から愛や感謝が溢れて来たときには、言葉はわずかになるでしょう。
あなたは、言葉にしなければ、相手に伝わらないのではないかと思うかもしれませんが、あなたの内側から愛や感謝が自然に溢れ、それを大げさでなく伝えたいと感じるようになれば、あなたと関わる人も、わずかな言葉以上に、あなたの愛や感謝を感じます。
もしあなたが、誰かの親切に、自然に「ありがとう」と言えるなら、あなたは感謝する感性があるということです。
無理に感謝しようとするのを止め、愛に満ちようとするのも止め、あなたの中からそれが出てくるのに任せてみてください。
あなたは、今までしていたこと、感じていたこととは、違う体験をするかもしれません。
今までできていると思っていたことを止めるのは勇気が必要ですが、これまでの習慣を変えることは、あなたを変化に対して柔軟でいられるようにしてくれます。
あなた方が生きるということは、変化し続けることに他なりません。
ほんの少しの間 - 一週間とか一か月 - 何かを続けると、エゴはそれを習慣として取り込み、その状態を維持しようとします。
(特にそれがエゴにとって都合のいいことなら尚更です)
習慣を変えることは、エゴの作り上げた「安心できる状態」を壊すことです。
日常の中で、ちょっとした習慣やパターンを変えることに慣れていけば、変化することそのものが、当たり前となります。
あなた方は変化に柔軟でいることで、エゴの安心を超えて、本当の安心を得られるのです。
○自分に自信を持つこと
エゴの安心を壊そうとすれば、ときに、自分が「できている」と思っていたことを手放さなくてはならず、自分に自信が持てないように感じられるかもしれません。
でも、それはやはり、自分の価値を「できること」で判断しているということです。
スピリチュアル的な意味において、自分に自信を持つとは、自分があれができるから、こうだからという根拠に依るものではありません。
あなたが、自分は今ここにいてもいい、存在していていい、と感じられることが、自分に自信を持つことです。
でもあなたは、そのことを、文章としては理解できても、具体的にどういうことなのか理解できないと思うかもしれません。
多くの人は、自分が間違いを犯すことを恐れますが、それは、自分が間違っていると思うと、自分に価値がないと思ってしまうからです。
だから誰もが、理想を掲げ、そのような自分になろうと、努力し続けています。
社会的、常識的に正しいこと、外側の評価にこだわり、間違いをなくそうとするのです。
でも、そのようなときに、あなた方が自信を持とうとしている対象は、エゴの自分です。
エゴは、間違えるし、利己的にもなるし、自分が正しいと思うと尊大になることもあります。
正しい自分でいようとするのもエゴであり、エゴに従って正しい自分になれたからといって、その正しい自分は、エゴが作り上げたものなので、自信を持っても仕方ありません。
実際のところ、あなた方が考える自信のある人 - 自分ができること、持っているものを根拠に自分に自信を持っている人 - ほど、スピリチュアル的に変化するのが、難しいのです。
作り上げた自分が強固であるほど、壊したり、手放したりするのが、怖くなります。
あなたは、自分に自信がなく、いつも自分が悪いのではないかと思ってしまうかもしれませんが、その方がずっと自分に注意深くなれるし、素早く変化することができるのです。
自分に自信があり、自分はこれでいいと思っている人は、自分は悪くないと思う傾向があり、自分に意識が向きにくくなります。
自分が悪いのではないか、と思ってしまう人は、すでに自分に意識を向ける習慣があるので、その自分に向けている意識の視点を変えるだけでいいのです。
自分に自信がないこと、自分が悪いと思ってしまうことは、決して悪いことではありません。
あなたは、自分がだめだと思う根拠として比較している誰かよりもずっと、本当の意味で自分に自信を持つことに近づいているのです。
存在とは、あなたすべてのことであり、本質もエゴも含まれているということです。
存在してもいい、と思えるということは、「自分は間違うこともあるけれど、それが何か?」と少し開き直ったような感覚でいられるということです。
間違っても、正しくないことをしても、あなたの価値は変わらず、宇宙があなたの存在を否定することはありません。
存在してもいい、ということが、あなたの中で当たり前になると、あなたは本当の意味で、自分に自信が持てるようになります。
そのようにして、自分に自信が持てたときには、自分のことを疑いもするし、失敗したと思うこともあるけれど、そのことによって、自分を責めたり、否定することは無くなります。
また、誰かに少々批判されても、大きく揺らぐことも無くなります。
自分を責めたくなるのは、自分を正さなければいけないという思いに他なりません。
本当の意味で自分に自信を持つとは、自分が常に正しいと思うことなどではなく、自分(のエゴ)は間違うこともあるけれど、それでも大丈夫、と思えることでもあります。
あなたが、自分はこうあるべきと考えて、ある方向に進んで行ったとします。
でも、進んでいくと、方向を変えた方が良いことや、方向は合っていても、進む方法を変えた方がいいこともあります。
今のあなたは、それを間違いだと思うかもしれませんが、そうではありません。
ある時期に正しかったり、有効だったことが、ずっとあなたにとって正しく、有効な訳ではなく、あなたが前進し、視野が変われば、当然もっとあなたに相応しいものがあるというだけのことです。
それは、30円のものを3個買うとき、30+30+30と計算するか、30×3と計算するかというようなものです。
そうやって、あなたは、いろいろなことを理解し、修正しながら、前に進んでいくのです。
そして、私たち天使は、そのような修正も含めて、「あなたは正しい道にいます」と伝えているのです。
○あなたの本質に戻りましょう
あなたが今世生まれてから今までの間、最もあなたに影響を与えているのは、両親(あなたを育てた人)です。
あなたは、いわゆる性格に関して、両親と自分が似ていると思っていますか?
自分は似ていないと思っているのに、周囲から似ていると言われたり、似たくないと思っているのに、年を重ねるに従って、親と同じような行動、思考、言動になっていくこともあります。
あなた方が、本質に戻るためには、両親から与えられた影響を取り除くことが、とても大切です。
親を嫌うのは嫌なことであり、親に感謝しなくてはいけないという価値観は強固で、どういう態度であれ、時間とお金を使って育ててくれたことに感謝しなくてはいけない、と、「自分は親に感謝している」と言い聞かせ、多くの人が自分のトラウマやインナーチャイルドと向き合えないでいます。
必要な癒しが起こらないままの感謝は、表面的なものでしかありません。
あなたと父親の関係は、あなたと男性との関係に影響し、あなたと母親の関係はあなたと女性との関係に影響します。
恋愛相手や友人、先生や上司との関係が、親との間にある、癒されていない感情の上に構築されることがあるのです。
基本的に誰もが、親との関係によって植え付けられたものを癒さなくてはいけません。
親との関係に目を向けると、親の悪いところを悪いところとして認める必要があり、それは、自分を否定することに繋がるようで、したくないと感じるものです。
意識的にせよ、無意識的にせよ、親から生まれた自分なのだから、親が悪いなら自分も悪いだろうと思ってしまうのです。
自分を愛していなければ、これはもちろん、恐ろしいことです。
でも、肉体が今世の物質世界に属していいて、遺伝的な影響を受けていても、魂は、肉体とは、まったく関係ありません。
あなたは、生まれたときに、今世自分が幸せになるために役立つ環境として、生まれ育つ家庭を選んだのです。
なんらかの魂の傾向が癒されるために、同じような傾向を持つ親を選ぶこともあれば、真反対の傾向を持つ親を選ぶこともあります。
つまり、あなたと両親の性格が似ているのは、似た傾向を持っている親を選んだからか、後から植え付けられたから、ということです。
あなたと両親は、まったく別の魂であり、別々のところから来て、今世家族になっただけです。
だから、親を否定することは、あなた自身を否定することではないのです。
親との関係は、癒すべきものをたくさん抱えているのが当たり前なのですから、仲良くできなくても、好きになれなくても、感謝できなくても、あなたが罪悪感を持つ必要は少しもありません。
罪悪感を手放し、親との間にあるものを、あるべきもの、癒すべきものとして、向き合ってください。
○親との関係に目を向けましょう
親との関係によって植えつけられるものには、あなたが考えている以上に、多くのものがあります。
例えば、あなたが親に、小さな頃から、わがままだと何ども言われたとします。
叱られるほどではなくても、幼い心で、その自分はいけないのだと感じ、わがままな自分は親から愛してもらえないのだと思います。
すると、あなたは、成長していく過程で、わがままはいけないと思い、自分(エゴ)の判断で、わがままだと思われるような思考や行動を抑圧します。
抑圧しているものは、常に、抑える力と出て行こうとする力の力比べですから、何かの弾みに抑圧しているものが出てきてしまうと、あなたは「やっぱり自分はわがままだ」と思い込みます。
そうして、わがままな自分は親に愛されない自分であり、自分は悪いと責め続けることになるのです。
また、例えば、母親から、「あなたはお父さんにそっくりね」と少し嫌そうに言われたとします。
それは本当は、母親が父親に何らかの不満を感じていて、あなたの言動のちょっとした所に同じものを感じ取り、本来父親に言うべきものをあなたに言っているだけのことです。
あなたがしたことは、別に責められるようなことではなく、母親(のエゴ)にとって、都合が悪く、気に入らなかったというだけのことです。
でも、あなたは、父親に似ている自分は悪いのだと思い、母親に愛されるためには、父親に似てはいけないと考えます。
そして、父親と似ている部分を抑圧し、父親と違う自分を作り上げようとし始めます。
また、逆に、父親や母親が大好きだと思っていると、真面目過ぎたり、我慢しすぎたりというような極端な傾向でも、自分も同じようになろうとすることもあります。
それらは、どれも、あなたの本質ではなく、抱え込んだ余分なものとして、あなたの性格や人格のように働きます。
あなたが、親に似ていると思っているものは、本当にあなた自身でしょうか。
あなたは、その自分でいて、本当に幸せになることができますか?
もし、あなたのハートが、その自分では幸せになれないと感じるなら、あなたの中にある親からの影響を取り除いてください。
親から植えつけられるものは、性格的なものだけでなく、ライフスタイルや価値観もあります。
例えば、お金に関する考え方や、使い方だとか、家族に対するする考え方だとか、外面を気にするというようなことも、無意識的にあなたの中に植えつけられています。
親のライフスタイルや考え方や価値観が、全部良いとは思っていなくても、当たり前の感覚として、知らないうちに、受け入れている部分もあるのです。
親が「お金がない、貧乏だ」と言い続けているのを聞いて育つと、自分の経済状況に関わらず、お金がなくなることを極端に恐れていたり、お金を貯めることに執着したりします。
また、家族内で、外で起こった愚痴や不満を言い合う環境で育つと、家族とは、愚痴や不満を共有するものだという価値観になります。
逆に、家族内でお互いに何も話さない環境で育つと、黙っているのが当たり前という価値観になります。
このような家庭で育った人同士が家族になり、新しい関係性を築こうとするのではなく、自分にとっての当たり前を押しつけ合うと、お互いの行動に不満を持つことになってしまいます。
親の影響を手放して、自分の本質に従えば、本当は、簡単にうまく行くかもしれません。
親からの影響、育った環境は、あなたの潜在意識に植え付けられているのです。
自分は親に愛されていなかった、という自覚がある人もいます。
「親に反抗した時期もあったけれど、今は、親の気持ちも分かるし、怒りはありません。
でも、自分の子どもには、親にされたようなこと、自分が悲しかったことは、絶対にしません。」
もし、その人がそのように思っていたり、口にするなら、その人の親への感情は、癒されていないということです。
「こういうことをしたくない」「こうはなりたくない」という考えは、自分をコントロールし、何かを抑圧するためのものです。
すべてが癒されてしまえば、「こういうことをしたくない」「こうはなりたくない」と考えることも無くなります。
だからもし、あなたが、「自分は親のようになりたくない」と思っているなら、自分の気持ちを抑え込んでしまわず、その気持ちによく耳を傾けてみてください。
「親のようになりたくない」の背後には、親への嫌悪や怒りや悲しみがあるはずです。
親を嫌ったり、怒りを感じたり、いつまでも昔のことで悲しんでいたりすることは、いけないことだという価値観が潜在意識の中にあり、これまで、あなたにそうすることを、許してくれませんでした。
でも、どうぞ、それらのものを一度すべて置いておいて、自分の感情だけにフォーカスしてください。
頑張ったのに褒めてもらえなかった、理不尽に怒られた、友達や兄弟と比較された、感情のはけ口にされた、無神経な言葉をいつも言われた・・・・
そのときの怒りや悲しみにただただフォーカスするのです。
インナーチャイルドは、そうしなければ癒せません。
インナーチャイルドが癒されていけばいくほど、あなたは、親の影響から解放されていきます。
あなたの親に対する考えも、それに伴って変化していくでしょう。
○インナーチャイルド
本来、小さな子どもは、親の思う通り、社会の都合よく「しつけ」ることはできません。
小さな子どもは、好きなときに泣き、笑い、眠り、同じことを何度も繰り返し、何かを何分も見つめ、水をこぼしてみたり、泥んこになってみたりするものです。
でも、親は、それでは困ると思います。
そして、子どもを叱りつけて、脅して、コントロールしようとするのです。
それが良いとか悪いと言いたいのではありません。
ただ、自分が小さなときに、親や社会に自由を奪われた経験が、癒されずに残っていると、自由にしている子どもに腹を立て、自分がされたように自分の子どもにもするのです。
誰かが自分のインナーチャイルドに気づき、癒さない限り、インナーチャイルドは、親から子へ、傷つけられ続けていきます。
あなたは、だとしたら、自由にしている子どもたちを放っておいていいのか、と思うかもしれません。
もし、子どもを見て、腹が立つことがあれば、それは、自分を癒す機会だと思ってください。
そして、その子にどうしたらいいのかと思うときには、その時々に、その子の守護天使に声を掛け、関わるすべての人にとって、最善のことができるようにお願いしてください。
あなたは、このようなことを聞くと、子どもは自由にさせるべきなのだろうかと思うかもしれませんが、そうではありません。
子どもはまっさらな状態で生まれてくる訳ではなく、様々な魂の傾向を抱えています。
だから、子どもに対して「どうすべき」などという答えはなく、その子にとって、「今、何が最善か」に注意深くなることが大切なのです。
あなた方の価値観では、子どもがどう育つかは親に責任があるとされますが、癒されていない親に、癒すべき魂の傾向を抱えた子どもを正しく育てることなどできるはずがありません。
子どもに関して、親がすべての責任を持とうとするのは、間違っています。
責任を持つことにこだわれば、コントロールしようとする意識が強くなりますが、あなたが親であるなら、子どもに対して、責任を持たなくてもいいこと、コントロールできないことについても、意識を向けてみてください。
○親子の間で抱え込みやすいパターン
あなた方の中には、自分の子どもを見ていると、自分を見てみるようで腹が立つと感じる人もいます。
あなたには、すでにそのことの間違いが分かるはずです。
「自分を見ているようで腹が立つ」のだから、その人は自分を愛せていないだけで、子どもには何の関係もありません。
自分が愛せないのは、本来愛せるはずのものが愛せないということであり、自分の子どもを愛せなくても仕方ありません。
自分の子どもを愛せないとき、多くの親が子どもを愛しているふりをします。
子どもを愛せないことは、悪いこと、間違っていることだから、愛せていなくてはおかしいので、なんとか、その体裁を整えようとするのです。
怒りをぶつけるときには、しつけを装い、「あなたのためにしている」と口にすることもあります。
もしあなたにそのような経験があれば、どこかで、自分が理不尽に感情のはけ口にされていることが分かっていたはずです。
でも、それが「しつけ」であり、「自分のため」と言われるのだから、自分が悪いのだと思い込んでしまうのです。
愛しているふりをしている親は、自分や社会の価値観に則って、子どもにとって「良いはずだ」と思うことをします。
もちろん、それが本当に子どもにとって良いことの場合もありますが、違っているときには、インナーチャイルドが傷つけられていくのです。
子どものときには、人生の選択肢がなく、親から離れることができないので、同じパターンが繰り返されて、その傷は大きく深くなっていきます。
また、病気のときや、ひどく落ち込んだときに、人に同情され、優しくされるという経験を誰もがしています。
いつも厳しい母親が病気のときには優しかった、という経験は、あなた方の中に、同情される状況になれば、優しくしてもらえるという思い込みを生み出します。
もちろん、それは決して間違っていることではないのですが、そのような経験が強烈であれば、誰かに優しくされたいために、無意識に、自分を同情されるような状況に置こうすることになります。
愛が足りないと強く感じていると、愛をもらうために、病気になることもあるのです。
そのようなときには、顕在意識では、もちろん、病気を治したいと思っているのですが、潜在意識のどこかでは、病気のままでいることを望んでいます。
傷つけられたインナーチャイルド、愛を求めているインナーチャイルドは、一人ではなく、幼稚園のときにお父さんに褒めてもらえなかった、小学校のときにおばあちゃんに叱られた、というような場面ごとに、複数存在しています。
そう考えると、あなたは、自分の中にどれだけのインナーチャイルドがいるのかと気が遠くなるかもしれませんが、すべてのインナーチャイルドと向き合う必要はありません。
あなたがちゃんと思い出し、感じてあげなくてはいけないものだけが、浮かび上がってきて、あなたに訴えかけてくるでしょう。
インナーチャイルドは、忘れた頃に、ふと現れたりすることもありますが、それは、あなたの癒しが深くなったということです。
まだいたのか、などとがっかりすることなく、いつも、どんな自分にも根気よくいてください。
あなたのインナーチャイルドは、愛されたがっています。
そのインナーチャイルドに愛を注ぐことを、癒されていないままでいる自分の親に期待するのは、無理難題を押し付けるようなものです。
どんなことが原因であれ、あなた自身が、理解し、愛を注ぐことで、インナーチャイルドも癒すことができるのです。
あなたが親にして欲しかったように、自分に声を掛け、優しく接してみてください。
あなたのインナーチャイルドが癒されれば、親たちからあなたまで続いてきたネガティブなパターンは断ち切られ、子ども達は(あなたの子どもであるかどうかに関わらず)、自由に生きていくことができるのです。
○リセットして聞く
新しい知識を得ることによって、あなたは、考えすぎてしまうかもしれません。
自分のしていること、考えていることに注意深くなろうと頑張りすぎると、疲れを感じるのが当たり前です。
でも、真面目なあなたは、そんな自分はいけない、とまた、自分を責めたくなったりもするかもしれません。
どれも、エゴの活動ですが、それに囚われてしまうと、どうしたらいいのか、わからなくなることもあるでしょう。
あなた方が日常生活を送る中で、自分の本質や宇宙との繋がりを感じる機会がなければ、あなた方は自分の本質からぶれていきます。
不安が生まれたときに、「大丈夫」と思える機会がなければ、それはどんどん育ちます。
また、自分の本質ではなく、エゴの考える間違った方向に進めば、そのまま進み続けてしまうことになります。
私たち天使に助けを求めたり、私たちの伝えるメッセージを聞いたり、自分のハートに耳を傾けたり、直感に従ったりすることは、あなたが自分の本質と繋がることを助けてくれます。
一日に一度でも、そのような機会があれば、あなたは、大きくぶれることなく、心配を育てることもなく、前に進み続けることができるのです。
あなたが疲れたり、混乱したり、どうしたいのか分からなくなったときには、自分をリセットする時間を持ってみてください。
そのためには、呼吸を使います。
まず、しっかりと息を吐き切って、頭ではなく、身体に任せて、息を吸います。
そのまま、身体に任せてしばらくの間、呼吸を繰り返してください。
そうすることで、あなたは、身体との繋がりを取り戻すことができます。
身体は、あなたの顕在意識と潜在意識の間にあるものであり、あなたの本質からの訴えを、あなたの顕在意識より先にキャッチします。
あなたが、身体と繋がれば、あなたが今どうしたいのか、感じることができるでしょう。
自分自身をどうにかしよう、コントロールしようとするのを止め、あなたの身体、あなたの本質に従ってください。
それは、手放す、委ねるということです。
エゴのコントロールを手放し、あなた自身をあなたの本質に委ねれば、あなたは、安心し、幸せでいられるようになるのです。