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私たち天使は、今世あなたが生まれたときから、あなたの側にいます。
私たちがあなたの側にいるのは、他の誰とも同じように、あなたがこの宇宙にとって、大切な存在だからです。
あなたは、分かりやすく誰かや何かのためになることが、自分の人生の目的を果たすことだと思うかもしれないけれど、あなたは、ただ自分の本質に従って生きるだけでいいのです。
自分の本質に従ったとき、ある人はヒーラーになり、ある人は物理学者になり、ある人はシェフになり、ある人は主婦になり、ある人は農業をし、ある人はプログラマーになるのです。
そうやってあなた方の世界は調和されていて、職業そのものに良い悪いはありません。
また、途絶えることのない宇宙の流れの中では、自分の人生の目的だと思っていたものが変化することもあります。
大切なのは、今この瞬間に自分の本質に従うこと - 自分にとって正しいことをし続けることで、それによりあなたは、光を放っていきます。
世界を癒すのはその光であり、本当は、何をするかではないのです。
だからどうぞ、あなた自身の価値を何をしているかで計ることなく、あなたの存在そのものに価値を見い出してください。
○あなたにとって、あなた以上に大切な人はいません
あなたは、自分よりも愛する誰かの方が大切なのだと思うかもしれないけれど、あなたがあなたを大切にできなければ、愛する人を大切にすることはできません。
それは、あなたが元気でなければ他の人に良いことができないというような単純な意味だけではなく、他の人に対してスピリチュアル的に価値のあること(本当にその人のためになること)ができないという意味でもあります。
あなたが、愛する人を大切にしたい、何かをしてあげたい、と感じるなら、あなたがその人にする「何か」は、自己満足ではなく本当にその人のためになることであって欲しいと思うでしょう。
あなたが自分を大切にすることで、自分と深く繋がれば、自分自身とのコミュニケーションによって、どのようなときにどのように接し、どのように声を掛ければ、自分が喜ぶのかを本当に理解することができます。
あなたが元気がないとき、あなた自身に「元気を出して」と言ったとして、あなたがそれを嬉しいと感じることもあれば、「どうやっても元気が出せないんだから、放っておいて」と腹立たしく感じることもあるでしょう。
自分以外の人とのコミュニケーションでは、なかなか相手の本当の気持ちを感じることができません。
多くの場合、相手に言われた言葉が嬉しくなかったとしても、表面的には嬉しそうに振る舞うことが多く、本当の気持ちは隠されるので、自分が言ったことが相手にどう影響しているか分かりません。
また、表面的には喜んでいても、それは単なるエゴの満足で、深いところでは、悲しみや怒りを感じている場合もあります。
あなたは、誰かにアドバイスをされたとき、頭では相手の言葉を理解し、そうすべきだと思うのに、心のどこかでそれを受け入れたくないと感じた経験がないでしょうか。
それは、アドバイスの内容とは関係なく、相手の言ったことが、あなたの本質に沿うことではないからです。
スピリチュアル的に価値のある「誰かを大切にする」とは、その人の本質(ハイヤーセルフ)に従って、その人が進んで行く助けになるということです。
「その人が進んで行く助けになる」と聞くと、また、あなた方のエゴは、相手に何かをすることだと解釈し、自分の価値観と知識と経験の範囲で、できることを探し始めます。
ときには、何もしないことが、最善の場合もあります。
(そして最終的には、あなたが本質からの光を放っているだけで、周囲の人が癒されていくのです)
いずれにしても、相手に何をするかは、価値観と知識と経験によって頭で判断するものではなく、その瞬間の相手を感じることで、直感的にもたらされるものです。
自分を大切にできていない人の価値観と知識と経験の範囲で、頭で判断されることの多くは、「自分がされたいこと」に基づいていて ー それはつまり、「自分が何をするか」が重要事項になっているということであり、本当に相手にとって何が最善なのか、感じることができません。
「自分を大切にする」とは、自分の本質(ハイヤーセルフ)のレベルで、自分が本当に喜ぶことができるということです。
自分が喜ぶことをしようと思っても、最初はなかなかうまく行かず、安易に励ましたり、頭で考えたすべきことをしようとしたり、本当にしたいこと諦めようとしたりして、自分を怒らせたり悲しませたりします。
その経験を通して、自分以外の誰かにも注意深く繊細に触れられるようになるのです。
実際にあなたが自分を大切にしようとし、自分自身との関係において、表面的なエゴの反応でなく、自分の本質に関わる深い感情を感じられるようになれば、自分自身のことをいかに自分が理解しておらず、安易に傷つけてきたかということが、よく分かるでしょう。
そして、一生懸命に自分に注意深くいようとしても、ときに頭で判断して、自分を傷つけてしまうという経験もするでしょう。
一番身近にいる自分自身とでさえ、スピリチュアルなレベルで誰かを本当に理解し、大切にすることはとても難しいのです。
ですから、あなたが自分を愛し、大切にしなければ、絶対に、愛する人のことを深く理解することも、その人が本当に望んでいることをしてあげることもできません。
あなたは、愛する誰かのために、自分を変えようとしているのかもしれません。
もちろん、今はそれでもかまわないのですが、最終的には、「自分自身のために変化している」と思えるようにならなくてはいけません。
それは、決して利己的なことなどではありません。
多くの人が、自分のことをおろそかにして、人のことばかり、どうにかしようとしています。
誰かの人生の責任を背負い、潜在意識のどこかでは、自分の人生が自分以外の誰かによって制限されていることに怒りを感じながら、また別の部分では、誰かの役に立っていることで、自分では自分自身の価値を認められないエゴを満足させながら・・・
誰かを幸せにしたいなら、私たち天使からのサポートをたくさん受け取って、スピリチュアルな法則をあなた自身の人生で試し、まずあなた自身を幸せにしてください。
あなたが今、心から喜びと幸せを感じて生きていないなら、あなたには誰かを幸せにすることはできません。
もし、不幸せそうな人が、あなたに人生のアドバイスをしてくれたとしても、その人の言う通りにしてみようとは思えないでしょう。
(その人は自分を幸せにする力がないのですから)
あなた方の誰もが、まずは、最大限に自分を大切にし、自分の人生の責任を自分で背負おうとするなら、無駄に絡まっている余分なエネルギーは解けていき、依存や強要やコントロールは世界から消えて行くのです。
誰もが自分自身を幸せにできたなら、自分以外の人のことをあれこれと心配する必要はありません。
そうなれば、世界はずっと速い速度で癒されていきます。
あなたはどのような世界で生きていきたいでしょう?
あなたは愛する人にどのような世界で生きて欲しいでしょうか?
今、あなたのハートは、あなたにとって何が正しいと訴えかけていますか。
私たち天使は、あなたが、自分自身に真剣に取り組むことを望んでいます。
どうぞ、誰かのためでなく、まずはあなた自身のために、幸せになる必要があるのだと覚えていてください。
○エゴの仕組みを理解してください
エゴは、あなた方人間を構成している要素であり、切り離すことはできません。
だとすれば、あなた方が愛に満たされていくためには、エゴとどう関わるかが、大切な要素となります。
あなた方が愛に満たされるために、つまり、スピリチュアル的な成長を遂げるためには、エゴとともに進んで行くしかありません。
そうは言っても、エゴ的な思考に振り回されていたのでは、とても愛に満たされるとは思えない、とあなたは思うかもしれません。
これまであなた方はエゴを抑圧し、自分から切り離そうとしてきましたが、そうすればするほど、エゴは反発し、コントロールできなくなります。
新しいスピリチュアルな今の時代においては、そのようなこれまでの方法とは、まったく異なった新しいエゴとの付き合い方があるのです。
そのためには、エゴの仕組みを理解し、自分の中で起こるエゴの思考や感情を「あるもの」として受け止め、行動に移さないように注意しながらも、決して責めないことが必要です。
あなたは、自分以外の誰かが自分勝手な行為をしたり、言いたい放題に好きなことを言ったりすると怒りを感じることがあるでしょう。
それは、潜在意識の深いところに目を向ければ、自分の中にもいる「自分勝手に振る舞いたい人格」「言いたい放題言いたい人格」を否定し、抑圧しているからです。
否定や抑圧が強力なほど、顕在意識では、抑圧していることにすら気づいておらず、「自分はそのようなことはしない」「したいと思ったこともない」と思い込んでいます。
だから、否定され抑圧されている自分の人格は、そのことに怒りを感じて、自分を認めさせるために、あなたの周りに「私はそのようなことはしない」と言いたくなるような人を引き寄せるのです。
もしあなたが、自分の中にもある「自分勝手に振る舞いたい気持ち(人格)」「言いたい放題言いたい気持ち(人格)」を、あるものとして受け止めれば、あなたの中からそのような人に対する怒りが消えるだけでなく、あなたの周りにそのような人が現れることも無くなります。
(その人と離れることもあれば、その人の態度が変わることもあります)
周囲の人を変えようとすることは、あなたの内面で起こっている否定と抑圧を、外側の世界でしているだけであり、それは単なる力比べです。
否定や抑圧には、相当な力が必要です。
しかもそれは、四六時中続けなければならないので、あなたは、リラックスすることも、穏やかでいることもできません。
自慢話をする人、自分では何も決められない人、女性を売り物にする人、自分の持っているものを鼻にかけている人、悪口を言う人、出世にしか興味のない人、ふざけてばかりいる人、せっかちな人、何でも一番でなければ気が済まない人・・・
あなたが腹を立てたり、嫌な気分になったりする人は、すべてあなたの中にも存在しています。
そう聞くと、あなたは、身近にいる誰かを思い浮かべ、その人が自分の中にいるのかと嫌な気分になるかもしれません。
でも、あなたは宇宙と一体であり、あなたの内面が外側の世界を創るのですから、この宇宙で最も美しいものから、最も醜いものまで、あなたの目にするすべてのものが、あなたの中にあるということです。
あなたが「それが自分の中にあると思うだけでも嫌」と感じることを、今、無理矢理に受け入れようとする必要は少しもありません。
でも、その嫌悪感こそが、自分を理想的な、あるべき人物にしておきたいという、本来あるものから目を反らし、自分をコントロールして、理想を追い求めるエゴに他ならないのです。
あなたは、自分が嫌悪感を抱いたことで自分を「悪い」と思い、そのことでまた、自分にがっかりしてしまうかもしれないけれど、それもエゴの仕組みの一つです。
今できないことは今できる必要がなく、今できないことに関して、あなたが、がっかりする必要はありません。
そしてもちろん、できないことは、少しも「悪い」ことではありません。
できないこを無理矢理しようとすることは、自分に対するコントロールであり、嫌なことを受け入れようとするよりも、まずは、その訴えかけている感情(嫌悪感)を癒してあげてください。
嫌悪感の元になっている、理想の自分、正しい自分、あるべき自分でいたいというあなたの中の人格も、あなたに受け入れられ、癒されたいのです。
始まりは、いつもあなた自身であり、あなた自身を癒すことでしか、本質的に状況を変えることはできません。
○エゴにとって、自分が特別な存在だと思うことは、とても重要です
ですから、自分が人より優れているか、劣っているかが気になります。
自分をコントロールすることで、理想の自分として生きている人(自分を理想にうまく押し込んでいる人)は優越感を持ち、自分をコントロールすることがうまくできず、自分は理想とはほど遠いと思っている人(自分を理想に押し込めない人)は、劣等感を持ちます。
劣等感を持っている人は、優越感を持っている人 ー 理想の自分としてうまく生きている人を羨ましく思うかもしれません。
でも、優越感を持っている人も、劣等感を持ってる人も、「理想に自分を押し込んで生きることに価値がある」という同じエゴの土台の上にいることに変わりはありません。
私たち天使の目から見れば、表に現れている言動にかかわらず、同じ癒しを必要としているということになります。
極端に自分を卑下する傾向の強い人が、何かのきっかけで自分に自信が持てるようになると、自分を人より下に置く傾向が表に現れなくなり、今度は、逆に、強い優越感が現れ易くなります。
劣等感も優越感も生み出している原因が同じなので、根本的な原因が癒されていなければ、片側に極端に偏っているものは、逆側にも極端になりやすいのです。
例えば、仕事をして家族を養っていることが自分の価値だと思っていた人が、病気になるなどしてそれができなくなると、急に自信をなくしてしまうのもこれと同じです。
「何らかの根拠」を支えにして自分の価値を計り、自信を持っていたら、支えが折れることで、一気に崩れてしまうのは当たり前です。
また、自分が何かができるから価値があると思っている人は、当然、他の人も同じように評価します。
「自分が価値があると評価できることができている人」だけが、存在する価値があると思うのです。
エゴは、何か理由や根拠になるものがなければ、自分に自信を持つことができません。
でも、あなたの存在に価値があることは、何の証明も理由も根拠も必要ないのです。
とはいえ、自分を誰かより上に置いたり下に置いたりすることは、「誰もが唯一無二の存在であり、比較に意味はない」ということが、本当にあなたの中に浸透するまで続きます。
特に自分を変えようとしている今のようなときには、自分がスピリチュアル的に素晴らしいことをしていると思うと、エゴはすぐに優越感を生み出します。
でも、それは、エゴの機能として通常の反応です。
あなたが、そのような優越感が自分の意識にあると思っても、ないと思っても、必ずどこかに存在しています。
自分が、良い人、正しい人でいることに強いこだわりがあれば、「優越感は悪い」という価値観があるので、エゴはその優越感を顕在意識に上げず、潜在意識に隠して、言動に影響を与えます。
優越感を持っているか、持っていないかは、そもそも問題ではなく、あなたが自分に注意深くなり、潜在意識に隠されていた感情に気づくことが必要です。
ですから、あなたが今、優越感を持っている自分に気づいたとしても、もちろん自分を責めないでください。
いつもそれに気づくこと、そしてそれをあなたが優しく受け止めることができれば、エゴは癒されていき、あなたの本質が表に現れるようになります。
(あなたが自分を受け止めることが難しいときには、いつでも私たち天使に助けを求めてください)
あなたの本質は、ありのままのあなた自身として価値があることをよく分かっていて、あなたが本質に従って生きられるようになれば、自分と誰かを比較することはなくなっていきます。
○エゴは問題を大きくします
過去と未来のことばかり考えているエゴは、何か問題を見つけると、それを過去の記憶と結びつけ、これから起こるであろうことをあれこれと想像して問題を大げさにし、騒ぎ立て、そして、それに対する解決策をまたあれこれと考えます。
エゴは、問題(と認識したことから自分が予測した望まない結果)を恐れるので、すぐに問題を解決したがります。
すぐに行動できないときでも、問題の解決策があれば、安心できるからです。
私たちがあなたに、焦って行動しないでくださいと伝えるのはこのためです。
宇宙の法則の中では、あなたにできないことは起こらず、すべて宇宙の流れとサポートの中で解決されるようになっています。
そして、問題と思えることや嫌だと感じることはすべて、その中にあなたの癒しや成長のための大切な意味を含んでいます。
でも、問題と解決策(対策)にばかり気をとられていれば、癒しは起こらず、エゴは今まで通りの自分でいられます。
問題に対処し続けるのは大変なはずなのに、多くの人がしているのと同じやり方、これまでの自分のやり方を手放すことができません。
エゴは - つまり、あなたの心のどこかでは、問題に対処し続けることで、満足を得ているのです。
そのような問題が起こることを喜んでいるエゴ(あなたの中の別の人格)は、自分の感情や出来事に対して、大げさな言葉を使うのが好きです。
自分は汚れている、ゴミのように扱われた、○○がいなければ生きていけない、一生許さない・・・・
そのような言葉は、元々の感情や出来事を大きくして、記憶に焼きつけるためのものであり、そのような言葉を使うことで自分をドラマの主人公にして、酔っている場合もあります。
例えば、「一生許さない」というのは、そのときのあなたがそう思っただけであり、今のあなたには何の関係もありませんが、「一生」という言葉が枷になり、それを手放すのが難しくなるのです。
あなたが、小説を書いたり、演劇で自分を表現したりするようなとき以外は、自分の感情をそのような言葉で煽らないようにしてください。
いずれにしても、問題に対処し続けることで得られる満足は、もちろん本当の満足ではないので、あなたの中には「何か足りない」という不満感も膨らんでいきます。
あなたが自分に注意深くなれば、自分の中で何が起きているのかをあるがままに見つめ、エゴの安心や満足を超えて、本質的な - ハイヤーセルフ的な満足に向かって進んでいくことができます。
ハイヤーセルフ的な満足とは、リラックスして、安心し、宇宙に委ねていられる状態です。
そのために、いったい何をすればいいのかと、あなたは思うかもしれませんが、あなたがはっきりとした意図を持てば、宇宙のサポートがあなたに、次々ともたらされるでしょう。
○問題を解決することや、善悪にこだわっていれば、自分の内面を見ている暇はありません
あなた方は、例えば、「執着心を持ってはいけないのに、持ってしまう自分は悪い」と考えて自分を責めます。
また、あなた方のこれまでのパターンでは、執着心(問題)への対処は、抑圧だと決まっています。
でも、抑圧がうまくいかないから、執着が表に現れているのです。
執着を「悪い」と決めつけず、ただ耳を傾けてみれば、その原因に気づくことができるでしょう。
執着の原因は恐れです。
何かを失うこと、手に入らないこと、期待して裏切られることが怖いから、何かに必死でしがみついてしまうのです。
執着を否定し、抑圧することは、断崖から落ちそうになっている人が必死にしがみついてるのに、「その手を放しなさい」と言うようなものです。
あなた方の内面的に注意深くなってみれば、本当は、その断崖は、存在していません。
ですから、まずは、優しく近づいて、断崖だと思っているものが断崖ではないこと、考えているよりずっと小さな段差であることに、気づかせてあげなくてはいけません。
執着の背後にある恐れに耳を傾けてみると、幼い頃の経験が出てくることもあります。
エゴは過去と未来のことばかり考えているので、「同じようなあのときに辛い結果だったから、また同じようになるかもしれない」と過去を根拠に、未来を恐れます。
見方を変えれば、それは、過去の出来事で癒されていない自分(例えばインナーチャイルド)が、自分に気づいて欲しいと訴えかけているから、執着が起こっているということです。
(実際には、もう少し複雑で、過去の出来事を思い出すのが嫌なので、直接的に恐れが出てくるのではなく、執着に形を変えているのです)
多くの人が善悪にこだわり、何らかの思考や感情や行為を、すぐに善いか悪いかで判断します。
そして、あなたの中で何かが生まれた瞬間に、それは、「善いか悪いか」判断され、悪いものはほとんど自動的に抑圧されて、潜在意識に押し込まれます。
その長い間続けてきた習慣を変えるためには、意図的に、自分の内面に耳を傾け、今度はそれを習慣化するしかありません。
表面的な問題に対して、何らかの対策をすることが必要な場合も、もちろんあります。
何らかの行為をすることで、それに伴って、あなたの気づかないうちに、内面が癒される場合があるからです。
でも、意識的に、自分を深く理解しようとしなければ、癒されないことの方が圧倒的に多いのです。
内面を癒そうとするときには、自分を責める必要はなく、ただ耳を傾けるだけなので、楽に変化することができます。
慣れてしまえば、人をどうにかしようとするよりも、自分自身を癒す方が、ずっと心地よく、簡単に状況を変えられることがよく分かるでしょう。
○エゴは自分を認めて欲しいのです
「認められたい」というのは、「愛されたい」ということであり、エゴが本当に愛されたいのは、他の誰でもなく、あなた自身です。
それなのに、あなたはいつもエゴを否定し、抑圧しようとするので、あなた以外の人に認めてもらうしかなくなってしまうのです。
だから、自分を愛していない人ほど自分をさらけ出したい気持ちが強く、親子や恋愛など「相手のすべてを受け入れるべき」と感じる関係にこだわります。
自分がすべてを受け入れられたいので、特に恋愛においては、相手に対しても同じようにすべてを受け入れようとし、嫌なところもすべて飲み込んで、苦しい関係を作り上げてしまいます。
(そのような自分の行為を愛だと思い込み、自分に酔う傾向が出てくることもあります)
もちろん、そのような関係が長続きするはずはありませんが、相手に注ぎ込んだエネルギーが大きいほど、些細なことで裏切られたように感じ、ひどく傷つきます。
誰もが、潜在意識のどこかで、「何もかもさらけ出して、受け止めてもらうこと」を望んでいますが、ごく単純な宇宙の法則に則ってみれば、自分が自分自身にできていないことは、起こらないのだと分かります。
(とはいえ、現実の世界では、ときに自分を愛していななくても、すべてを受け入れてくれるような人と恋に落ちることもあります)
「自分が受け入れられない自分」を誰かに受け入れてもらおうとするのは、相手にとっても自分にとっても、苦しいことです。
自分を愛していなければ、当然のごとく愛に飢えていて、乾いているので、誰かから愛をもらったとしても、それは一瞬の潤いしかもたらしてくれません。
本当に自分を愛してくれる人(自分)は、今ここにいるのに、いるはずのない誰かを外の世界に探し続けています。
「どうしたらいいのか」と言っている暇などなく、今この瞬間に「自分を愛そう」「自分の中にいる様々な人格を受け入れよう」とはっきりと決意してください。
もし、あなたの内面のどこかでそう決意したいと感じていても、今は難しいと思うなら、まずは、決意することを阻んでいるものを癒せるように、私たち天使に声を掛けてください。
焦る必要はありません。
どんなことであれ、あなたのエゴが、あなたに何かをするべきだと急かしたとしても、あなたのハートがゴーサインを出すまで、あなた自身に時間を取ってあげてください。
○スピリチュアル的成長とは、愛に満たされていくことです
あなた方のこれまでの知識の中では、スピリチュアル的成長とは、いわゆる「悟り」のことであり、キリストのような聖者になることとイメージ付けられています。
それは、「理想の自分にならなければいけない」「エゴを抑圧して、切り離さなければいけない」という思い込みとも繋がっています。
また、スピリチュアルな能力の高さにも重きを置き、能力の高さが徳の高さと比例するという価値観もあります。
愛という言葉にも、固有のイメージが結びついていて、愛がそもそもどのようなものであるかには、目を向けられることがありません。
あなた方は、いつも知識とイメージで自分をどうにかしようとしてばかりで、自分の内面に目を向けることを忘れてしまっているのです。
悟りにこだわれば理想像を追いかけ、今の時代のスピリチュアルな動向の中では、スピリチュアル的能力を上げることを追い求めます。
それらが、例え、一時的に必要な道であったとしても、あなた方の最終目的は、愛に満たされていくことです。
愛に満たされれば、あなたは、あなたが想像している以上の理想的なあなたになり、スピリチュアルな能力も十分に開花するでしょう。
確かめてみてください。
「スピリチュアル的成長を遂げるために、理想的な自分になり、悟りを開かなくてはいけない」
という文章を口にしたとき、どんな思考が浮かびますか?
また、ハートはどう感じているでしょうか。
「スピリチュアル的成長を遂げるために、スピリチュアルな能力を開花させなければいけない」
という文章を口にしたとき、どんな思考が浮かびますか?
また、ハートはどう感じているでしょうか。
単に「スピリチュアルな能力を高めたい」という気持ちには、純粋に私たち天使ともっとコミュニケーションしたいという気持ちの場合もあり、あなたのハートはそれを正しいと感じるかもしれません。
(その場合は、「スピリチュアルな能力を高めたい」という思いはあなたの本質に則っているということです)
あなた方の言葉の持つイメージとして、「悟りを開くこと」「スピリチュアルな能力を開花させること」は、私たちが伝えている、愛に満ちていくことと異なっています。
言葉で表現するなら、愛とは、無条件のものです。
でも、あなたが実際に愛を体験したときには - 多くの場合、これが愛だと気づいたときには - それが、あなたのイメージしていたものと違うことに驚き、でも、なるほどこれが愛なのだと納得するでしょう。
愛とは、むしろ、そこに何もないように感じるものです。
光のごとくにただ放射されているだけであり、だからこそ、誰にも分け隔てなく、善悪を判断することなく、あるがままを受け入れているのです。
愛の中には、分け隔ても、善悪の判断も、あるがままを受け入れるという意図すら、存在していません。
それは、当たり前のことだから、意図したり言葉にしたりする必要がないのです。
愛は言葉のない状態です。
だから、愛は、そこらじゅうにあるのです。
今のあなたには、それがよくわからないかもしれません。
(むしろ分からない方が当たり前です)
いずれ、あなたにも、これが愛だとわかる瞬間がやってきます。
今、私たちが、これを伝えるのは、あなたが、やがて来るその瞬間に、愛に気づくことの助けになるからです。
今あなたのハートが感じていることが、あなたにとって、真実であり、大切なことです。
誰が何と言おうと - それが例え私たち天使からのものであっても、いつもあなた自身を優先し、あなた自身に従ってください。